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いつまでも、何年経っても切なくて

第21章 信じてる

小さい包みに入っていたのは
紫色のお花がついた指輪だった



これ、達ちゃん?





...いや、違う!



このお花、



響だ




私の誕生日にプレゼントしてくれていた物には必ず、このお花がついていた



付き合っていた時は赤い、このお花がついた指輪をプレゼントしてくれた


私が何の花かわからないでいると、何年経ってもわからなかったらその時教えてやるよって言ってたっけ






私は無意識に



その指輪を左手の薬指にはめていた





サイズは




ピッタリだった

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