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いつまでも、何年経っても切なくて

第24章 いつまでも、何年経っても

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もうすぐ響が夜勤から帰ってくる


私は今日は休みで朝から響の好きなカニクリームコロッケの下ごしらえをしていた


響の帰りが待ち遠しい


響のことを考えながら料理をしているこの時間が大好きで私は鼻歌を唄ってしまうんだ


何も無い限り響はいつも同じくらいの時間に帰宅する

上手にコロッケが揚がった所でインターホンが鳴った


響はいつも私が家にいる時、チャイムを3連打する

だから、ピンポーンピンポーンピンポーンと鳴ったら響なのだ


『おかえりなさーい』

「ただいま莉子、会いたかった」


昨日の朝私が出勤した時から会っていなかった
いつもの私達の会話だ


響と二人で食事を食べ始めてすぐ響が聞いてきた

「昨日はアイツと何話したの?」

『昨日はねぇ、

新作スイーツの試食会をしたから

色々質問されたり意見を述べたりって感じだったな...』


「なんで莉子に聞くの?」


『私だけじゃないよ、みんなで試食してみんなに聞いてることだから』


「ふうん」


『あっ、でも達ちゃんね

彼女ができたんだよ』


「そうなの?」


『うん。響もう安心だね?』


「んー、そうかなぁ?」

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