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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

「だって俺、今まで一度も莉子に好きって言われてない。」


だから今言ってよ、と。


それをプレゼントとしてもらうから、と。


何も悪いことしていないのに責められている気がして


私は『好き』って言う心の準備を始めた。


響は私の顔を見ながら今か今かと楽しそうに待っている。


響の整った顔を見ているだけでクラクラするのに..


やっぱり恥ずかしくて言えない!そう思っていると


「はい、タイムオーバー」


と言って優しく私の唇を塞いだ。

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