テキストサイズ

監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第3章 Water mark(波紋)

 愛奈は鞄を提げていない方の手で、女の手をさっと払いのけた。
「あなたは誰ですか?」
 と、女がフと含み笑う。これもどうやら馬鹿にされているような、到底、好意的な視線とは思えず、愛奈もまた負けずに女をにらみ返した。
 しばらく二人の女はそのまま対峙していたが、やがて、女の方が視線を逸らした。女はあらぬ方を見つめていたかと思うと、肩を揺らして笑い出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ