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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第4章 Confusion(混乱)

 そこで、思考はやはり昨夜と同じ位置に戻ってくる。拓人の自分への気持ちを知ってしまった以上、この家にはいられない。拓人の側にもう愛奈の居場所はないのだ。ならば、ここを出ていくしかない。もちろんゆく当てはないのは昨夜と変わりないけれど、かといって、いつまでもずるずると惰性でここにいるべきでないのも判っていた。
 拓人の想いに応えられない以上、自分はここにいる資格はない。彼にとっても目障りなだけだろうし、好意に甘えて居候することは人として許される行為ではなかった。 

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