テキストサイズ

監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第5章  Prisoner(囚われる)

 それが唐突に予想外の科白を突きつけられ、彼の端正な面に驚愕の色が浮かんでいた。
 宙で二人の視線が絡み合い、離れた。その瞬間、拓人は愛してやまない女の瞳に、けして何ものにも曲げられない強い信念を見たのだった。
 思えば、彼が愛したのはこの不屈の精神(こころ)、何が起ころうとも、絶対に折れることのない強くしなやかな気性だったのかもしれない。たおやかに咲き誇りながらも、どんな風にも折れることのないヒナゲシの花のような少女を彼は愛したのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ