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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第6章 Waking(めざめ)

―奥さまにどうしてもお伝えしなければならないことがございます。落ち着いてお聞き下さい。
 愛奈は今し方の不吉な予感が図らずも当たってしまうことを怖れた。不安のあまり、秘書が自分を〝奥さま〟と呼んだことにも頓着せず、叫ぶように言った。
「拓人さんに何かあったんですか?」
 一瞬の不穏な沈黙があり、それがこれから先、聞くであろうすべての事を物語っていた。

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