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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第3章 Water mark(波紋)

「付き合ってる女(ひと)とかいないの?」
 拓人がそうまで頑なに見合いをしないのは、恋人が既にいるからではないかと考えるのが自然だ。今日は少しばかり突っ込んだことを訊いてみようと愛奈は更に追及してみた。
「恋人なんていないさ」
 拓人はネクタイの形を直しながら、長い廊下の曲がり角の壁に付いた鏡を覗き込む。今、二人は玄関までの廊下を歩きながら話しているところだ。

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