地雷女。
第7章 モテキ?!
「アツシと中学の時からの同級生なんだけどね。」
何だかモジモジしてるよ??
「パン子ちゃんにしか言えないけどね……」
アタシにしか言えないことって……?
「実は当時、ガリ勉だったアツシは放課後一人で教室で勉強していたんだ。
僕は興味本意で……ほら、アツシって、可愛いでしょ?
可愛い?
アツツが??
「それでね、
イタズラ心で彼の桃尻を触ったんだよ。そしたらさぁ、
泣いてしまって……その時初めて気が付いたんだよね。」
何をですか?
何をでしょう?
何をでしょうね?
「アツシのことが好きなんだって。」
!!!!!
菅野さんは更に私の手を熱く握りしめた。
一曲が終わったのか、マスターはレコードをかえた。
シー・オブ・ラブだった。
甘く囁くような曲……
更にアタシの手を握った菅野さんに勘違いしたのだろう……
その甘い曲がアタシには苦く感じた。