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何でもない風を装う光瑠さんを横目でそっと見上げた。

無表情にしてようと頑張ってるみたいだけど…

喜ぶ隼人を見て微かに口角が上がってるのが分かる。


「おぉっ…ピッタリだなぁ…まるで隼人の靴のサイズ調べたみたいだ」


要さんはそう言ってチラッと光瑠さんを見てニヤリと笑った。


ビクッと身体を震わせた光瑠さんはすぐさま腕を組んでそっぽを向いた。


「光瑠さん…」


「あぁ？」


「………ありがとうございます…」


「…………ん」


雪も光瑠さんの服も白いから…


そっぽを向いてても耳だけ紅いのバレバレなんだけど…それは伝えないでおこう。


「よしっ！最初はゆっくりな…。転びそうになったらちゃんと手をつけよ？
前を見て…。あぁっ後ろに体重はかけるなっ…」


「分かってるー！」


ちょっと過保護な要さんに隼人が笑いながら叫ぶ。



隼人には、二人も優しいお兄さんがいて幸せだね。