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春、私は無事に進級出来た。
後１年、彼を見られる。





春も終わりの頃、暖かい中庭で友だちとお弁当を食べていた。

「ねぇ、ねぇ！朱鷺先輩がいる！」

「きゃあ、ホントだ！ラッキー」

私も視線を彼女達に合わせ、見た。
ドキン！…と胸が高鳴った。
彼と目が合ったの。暫く目が離せなかった。彼と視線が合ったまま………

「ねぇ！やっぱりカッコいいよね～」

「近付けないけど、見るだけで目の保養だわ」


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