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ももいろタイム【完】

第16章 おとぎ話のような。



「ありがとう。嬉しいな。俺の名前は斗真と言うんだ。君の名前を教えてくれる?」

「………リラ」

「リラ。可愛いね。俺、そろそろ帰るんだ。また会ってくれると嬉しいな」


コクリと頷いてくれるリラに、安心して別れた。




その後、図書館に行く度に会いに来てくれるリラ。

1ヶ月が経った頃には、俺の掌に乗りテーブルに。

同じくらいの目線に話し、笑顔もたくさん見せてくれた。

リラの関心は、俺達人間が食べている物や窓から見える自動車。




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