
ももいろタイム【完】
第5章 私が恋した人
「昌樹さん。私、昌樹さんが好きです。付き合ってください」
昌樹さんは困ったように微笑んだ。
「愛結ちゃん。私は君のお母さんと、同じくらいの年だよ。ちゃんとした彼氏を作った方がいい」
そう言われるだろうと思ってた。
「昌樹さん、私は思い付きで言ったんじゃないんです。きっと、昌樹さんならそう言うと思ったけど、気持ちが抑えられなかったの。ダメならダメと言ってください。時間はかかると思うけど、諦めます」
「愛結ちゃん…」
昌樹さんが困ってる。
「困らせてごめんなさい」
そう言って、私は走ってその場から逃げてしまった。
.
