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会議室から恋。~黒田~

第8章 8

「よっしゃ。んじゃ、行ってくるわー!」

心配そうに見つめる奥さんに、手を振った。

当たり前のように助手席に乗る。

「次はお前の家行ってくれ」

「なんでやねん」

「あれ降ろすんや」

「は?」

「ええからはよ走れ」

チッ。

オレは最後の最後までこの人に逆らうことなんてできない。

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