テキストサイズ

会議室から恋。~黒田~

第8章 8

「ん。ほら」

少し冷めたコーヒーを渡すと、嬉しそうに飲んだ。

「ねぇ雅樹」

「ん?」

「さっきの、覚えてる…?」

「…あぁ」

お前こそ、覚えてるのかよ。

「……」

顔を赤くするぐらいなら、言うなよ…。

俯いたまま、コーヒーを見ている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ