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会議室から恋。~黒田~

第2章 2

見出してから2か月がたった。

同期のやつらは、全員配属が決まり、資料課には二人残っただけ。

それも、正式配属で。

一緒につるんでた益田たちは、東京の本社へ帰っていった。

あいつら、もともと関東のやつらだったしな。

櫻井さんと一緒に行動するうちに、何かが吹っ切れたようで、人目を気にしないようになってきていた。

櫻井さんは、みんなから恐れられていて、一緒にいるオレも、恐れられている気がした。


たまに聞こえてくる声も、みんなが“黒田様”と呼んでいた。

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