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会議室から恋。~黒田~

第4章 4

言われた通り、六時間かけて地元に帰って、そのまま会社へ向かった。

ちょうど退社時間とぶつかってしまい、自分だけが逆方向に歩く。

…あれ?

「ちょっと!離して!」

少し死角になっているところから、聞き覚えのある声が聞こえる。

そこを覗きこんだ瞬間、オレの中で何かが弾けた。

掴まれた腕を、オレが無理矢理引っ張り、男から離す。

「いたっ!」

無理矢理引っ張ったせいか、手首が少し赤くなった。

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