片想いの行方
第9章 星空の下で
「隣りいい?」
「う、うん……///」
蓮くんは、あたしの右隣りに座る。
ど、どうしよう…
一気に心臓がドキドキしてきて、頭が真っ白になる。
ヒメ、本当にセッティングしてくれたんだ…
なんか言わなきゃ…!
「あ、あの、蓮くん…」
「田中とケンカしたんだって?」
あたしが話す前に、蓮くんが口を開いた。
「……えっ?」
「昼飯の時まであんなに仲良さそうだったのに。
これ終わったら、頑張って帰りに仲直りしろよ。
って、ケンカした理由がわかんねーけどさ」
蓮くんは、あたしの目を見て優しい声で言った。
「蓮くん…」