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片想いの行方

第15章 花火


「ヒメは……

優香さんの事が、まだ好きなんだよね……?」




あたしは、どうしても聞きたかった一言をヒメに投げかけた。



ヒメが、あたしに協力してくれた理由。



アンナが言ってた、ずっと前からいる好きな人が…


あの人なんだよね……?







ヒメは、少しの間沈黙したあと




空を見上げて、絞り出すように言った。








「俺は……




あいつを救いたい。




あいつがまた心から笑えるように




あいつが幸せになるように」

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