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あたしはふと口を閉じた。



「…？どうした？」



蓮くんがあたしの顔を覗き込む。


あたしの脳裏に…優香さんが浮かんだ。




「……その試合……

蓮くんの彼女さんもいるなら、あたし行かない方がいいんじゃ…」




いくらクラスメートだからって…

わざわざ休みの日に試合を見に行くなんて、優香さんからしたら不審に思うよね。



はぁ……


残念だけど諦めるしかないのかな……





「…あぁ、そこは気にするな。

彼女は見に来ないから」



蓮くんが言った。



「えっ…？

それは……他の用事があるとか…？」



「いや、もともと水泳に興味ないからさ。

試合があってもいつも来ないんだ」