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片想いの行方

第19章 一緒にしないで

蓮くんは何もしていない。


蓮くんは何も知らないの。



そして…



ヒメも………





「…ふ……っ…… っく……」



「…美和」



胸に顔を埋めて泣くあたしを、ヒメは右手できつく抱きしめて


もうひとつの手で、優しく頭を撫でてくれた。



「美和……言えよ。

俺があいつをぶっ飛ばしてやるから」



あたしはぶんぶんと首を横に振った。


そうじゃないの…

ヒメ…



伝えたいのに

全部バラしてやりたいのに

言葉が出ない。





ヒメ……お願い……








これ以上、蓮くんを憎まないで…

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