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片想いの行方

第21章 夕暮れの帰り道

……



勢いに任せて、続けたい発言しちゃったよ……




胸のドキドキが大きくなる。




蓮くんからの返事を待っていると




道の途中で、急に自転車が止まった。






「…? 蓮くん……?」



不思議に思って聞くと、蓮くんが振り返った。





「香月、今日もう少し時間ある?」




「えっ…!?

う、うん……」




「じゃあちょっと付き合って」






蓮くんは微笑みながらそう言うと




駅と反対の方向へ、再びペダルを踏み出した。

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