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片想いの行方

第23章 月灯り、我を忘れて…


あたしの声にビクッと体を強張らせて



蓮くんは手を止めた。




「…………………っ」





一瞬、今のお互いの状態を無言で見合ってから





蓮くんは、ザザザァっと水しぶきをあげて、すごい勢いであたしから体を離した。




パシャパシャとプールの水が揺れている。



だけどその音よりも、心臓のドキドキの方が遥かに大きく響いていた。





「……れ、蓮くん……」



体がみるみる熱くなる。


か、顔から火が出そう………!

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