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片想いの行方

第24章 練習…?

「あの……家の前まで送ってくれて、ありがとうございました。
蓮くん、自分の家に着くの遅くなっちゃったよね…」



「いや、全然いいよ。
俺の方こそ、あんな時間まで連れ出して…ごめん」






あのあと……


蓮くんとあたしはプールから出て、2人して無言のままプールサイドで放心していた。



いくら暑くても、服はびちょびちょで。



結局蓮くんが、電車で2駅のあたしの家の前まで、自転車で送ってくれた。



学校から家が近い蓮くんは、また同じ道を戻るハメになっちゃったんだ。






「……昨日の事なんだけど…」



「………!!」





蓮くんはバツの悪そうな顔で続ける。






「本当に悪かった。


…どうかしてたよ俺……。


もう、あんなこと絶対にしないから


……忘れてくれる?」

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