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片想いの行方

第5章 デート?

せめてトレーナーは脱ぎたくて、最初に入った店で、ヒメは一枚のブラウスを選んでくれた。


茶色のドット柄の、半袖のシンプルなブラウス。


履いてきたデニムはそのまま、ヒメの指示で裾だけロールアップさせて。


雑貨屋さんで買ったシュシュで、爆発した髪をひとつに束ねたら



大分…


いや、かなり良い感じの格好になった。



大変身はしなくても、普通になれたし…


それに、今のヒメの言葉は正直嬉しかったりしたし…



てゆーか…

あたし、今ヒメと2人で買い物して、カフェでお茶してるんだ。


なんか変な感じ。


…男の子と2人で出かけるなんて、生まれて初めてだよ…






「今日買った服は、今度の課外授業の時に着てこい。

上はどっちでもいいからお前に任せる」



ヒメの言葉にあたしは驚いた。



「課外授業って…。

金曜日の夜の、星の観察のこと?」

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