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片想いの行方

第50章 真実

▼Side... ヒメ






偶然?



ヘッドハンティング?




んなわけあるか。







元から顔は広かったし




最初の就職先で築いた人脈も役に立った。



この会社の社長が女って事も、好都合だったわけで



あらゆるコネを使い、美和のいる会社に転職した。





まぁ、花形のアパレルMDつっても、もともとの趣味が特技として仕事になるわけだから



普通にやっていけるという、天才な俺。






……そりゃ、高校の卒業から今までの10年間、単にメソメソと失恋を引きずってたわけじゃない。



俺、ちょっとモテるから。


いや、ちょっとどころじゃなく、女からの人気が半端ねーんだよ。


まぁつまり、それなりに色んな女と付き合ってきたし、自由に遊んできた。





でも





………色々ゴチャゴチャ言っても意味ねーな。








結局のところ俺は











ずっと美和を忘れられなかった。

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