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片想いの行方

第63章 2人の蓮

やけに寒いと思ったら、いつの間にか空から粉雪が舞い散っていた。



歩くスピードを速めて、おもむろに携帯を取り出すと、新着メールが届いている。




画面を開き、そのメール文章を見ると


俺は再び立ち止まり、絶句した。






「………………!」





たった3行。


差出人は、蓮。






『バーカ
 泣くな
 泣き虫

 (´;ω;`)』







………………




………………鬼か!!





しかも何だ最後の顔文字!

普段こんなの使わねーだろ!






イライラしながら、即刻そのメールを削除。




他にもメールと着信が何件か残っていたけど、相手を見ずに再びポケットにしまった。






………見損なったぞ、蓮。


美和を手に入れて、感謝のひとつも言えねー上に


陰の勇者に向かって、傷口に塩を塗る罵声を送りつけるとは。





「……はぁ………」





なんかマジで寂しくなってきたかも……


誰か呼んじまうか………

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