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片想いの行方

第64章 片想いの結末

「………………っ」





………涙腺崩壊。

心臓は、もう壊れた。





放心する私の首元に、プレゼントが付けられたのを確認すると


さっきまでの甘い声から一転、ヒメは横を向いて、ぶっきらぼうに言った。




「二度と言わねーから」



「……………っ」







可愛い


好き


愛してる





私が望んだどの言葉も、言ってくれなかったけど



定番な愛の言葉が霞んでしまうほど、ヒメは最上級の告白を私に言い放った。




“ 愛してる ” じゃなくて


“ 愛しい ” と言ってくれた。







「……ずるい………
こっちが何も身構えてないのに、いきなり……」


「お前が聞いてきたんだろ」


「……ふ……っ……
ろ、録音しておけばよかった……」


「ははっ 残念だったな」








涙でくしゃくしゃになった私の顔を見て


ヒメは楽しそうに笑って言った。










「バーカ


 泣くな


 泣き虫」

























♡おしまい♡

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