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片想いの行方

第72章 ★教祖崩壊

そ、空耳………じゃない。

だって、周りの人達が

みんな彼に注目してる。



「れ、蓮…………?」



心拍数が急激に上がる。

一体何が起きたのか、分からなくて

体が硬直して動けない。



「……さっきから黙って聞いてりゃ、勝手な事を言いやがって」



……例えるなら

背中にメラメラと真っ赤な炎を燃やすように

ものすごいオーラを放ちながら、蓮は一歩一歩私に近付いて来た。



「実はしつこい性格だって?
そんなの今更言われなくても知ってるよ」

「……れ、蓮……」

「俺を甘く見るな。
お前がどれだけ俺に惚れてるかも、最初から分かってる」

「……………!!」



私のすぐ前で蓮が止まる。

鋭い目に、さらに色気が増していて

あ、頭がクラクラして、倒れそう……

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