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pure love

第6章 友情?

退屈な入院生活。

唯一の楽しみは、午後の面会時間。


「こんにちは」

毎日聞く元気な声。

「おー、凛……って…マキ?」

待ちわびた凛の笑顔の後ろから、姿を現したのはクラスメイトのマキだ。


「え? 何で?」

驚いた顔で振り返る凛。

一緒に来た訳ではなさそうだ。


「こっちのセリフだよ! 散々知らん顔していて、自分だけ蓮のお見舞いなんて‼︎ 」

マキのこの怒りっぽい所、何とかなんねぇかな…。

「誰にも言うなって俺が頼んでたんだよ」

俺の言葉もマキの怒りのストッパーにはならないらしい。

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