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高杉 蓮[たかすぎ れん] ……俺の名前。

高校の入学式のすぐ後に16歳の誕生日を迎えた俺は、生まれてすぐに1歳の誕生日までは持たないと言われたらしい。

治療法の確立していない…所謂”難病”と指定されている病気だと宣告された。


だから、俺が1歳の誕生日を迎えた時、親は一晩泣き明かしたとか。

……親の過保護ぶりを見れば、それは本当の話なんじゃないかと思える。


っていっても、幼少期は体調も落ち着かなかった。

ちょっとの風邪でもすぐに重症化して、入退院の繰り返し。


家にあるアルバムには、なんかの管に繋がれてグッタリしてる俺と誕生日ケーキが一緒に写る写真が多い。

多分、誕生日ですら病院で、しかも体調も良くない中で迎えていたんだろうな。


こんなんだから、小学校なんてまともに通ってない。

あの頃居たのはデカイ病院だったから他にもそういうやつらがいて、体調のいい時はそいつらと一緒に勉強してた。


友達……になったよ、そいつらと。

でも─────
今でも元気でいるやつは、少ない。