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pure love

第5章 兆候?

奏と紘平と雅也は、俺とよく一緒にいる事を平野は知っている。

平野に対峙した奏。

無表情に平野を見る奏を、平野は面白そうに口端を持ち上げて笑いながら見ている。



「危ないよね…」

心配そうな顔をした凛が隣に座る。

男女混合だった筈のバスケだけど、身の危険を感じた女子は応援に徹していた。


「蓮くんは絶対入っちゃダメだよ?」

「入れねぇよ」


明らかに俺を挑発している平野。

クラスメイトの怪我が増えていくのを、俺は見てるだけしか出来ない。


次々とコートに倒れるクラスメイトを見ながら、俺は拳をキツく握り締めた。



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