神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
「――――着きました…
ど…どうか…私にも道を示していただけませんか?」
道子を、とあるマンション前で降ろすと…
運転していた警官は…道子にすがるように泣き出した――――…
「――――――…お疲れ様…
今日は寒いから…温かくして寝てください…」
道子は警察官の瞳をジッと見つめ――――――…
微笑んだ…
「あっ…ありがとう…ございます…ありがとうございます…ありがとうございます」
警察官は涙を流し…
車を走らせた――――――…
その…数時間後…
マンションの近くの川原で…
警察車両が燃えていると…
消防に連絡が入る――――…