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神様の独り言

第11章 神は力を知る―――…







「――――――…生きてますよ」







広間の奥の扉が開くと―――…




車椅子に乗った……



男性が…入ってきた……





「――時田……大樹…さん?」




道子は、その車椅子の男性が…大樹だと…一瞬でわかった――――――――…




義理父の…養子となった…道子の兄――――――――…





「はじめまして……」



大樹は、少し笑うと…



母の肖像画を見てうっとりする…



「綺麗ですよね…泉さん…ボク…だ〜い好き…」




「お母様を……知ってるの?」




道子が大樹に話しかけると…



表情がピクピクと…小刻みに震え出した―――――…


「…うっぐっ………

す―――凄い…力ですね……ボクの力なんて…足元にも及ばない……」


道子は、ハッと口を手で塞いだ―――――――――…



「多少は、大丈夫…だよ…
ボクは、すぐには影響されないから…


長時間は…解らないけど…」




大樹は、車椅子を進めると…道子の側に歩み寄る……






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