恋密度〜百合LOVE特集・編
第1章 同級生編
「もー最悪!
ほんとあり得ないよねぇ‥」
二年に進級して二ヶ月が過ぎたころ、私達は互いの家にお泊まりするまでに仲良くなっていた。
そして、ポテチをかじりながら愚痴る私に千秋は苦笑いをしながら付き合ってくれている。
今日は千秋の家にお泊まりの日だった‥
「──で、どうされれば瞳は納得行くわけ?」
「んー、どうってゆーかさぁ…なんか、こー……違うんだよ!!」
今日も私は今彼の体の相性を熱弁する。
「でも、好きなんでしょ?」
「そりゃ好きだよ…。好きだから付き合ってるわけだし…」
「じゃあ、言ってみればいいじゃん。こーして欲しい、あーして欲しいって!」
「そんなの…なんて言っていいか…」
「……そか…わかった!」
千秋はそう言うなり読みかけの雑誌をパサリと置いた。
「あたしを彼氏だと思って言ってみて。そしたら、瞳の言うとおりにあたしするから!」
「え!?な、ちょっとマジで!?」
「ちょーマジ!!ほらっ、早く」
そう言って急かす千秋に私は度肝を抜かれた。
だって──
あたしが愚痴ってたことって…