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恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

強く自分を抱きしめる晃一に真美も果てきった力ない腕で抱きしめ返す。


もう…引き返せない…

「真美…ごめんな…もう──自分の気持ちに嘘はつけないから…っ…守るからッ…絶対に守るからっ…」


俺と一緒に堕ちよう


暗い暗い闇の中へ



それでも平気…

俺には真美がたったひとつの光りだったから──


真美が居てくれるだけでそこは俺にとって光の世界だから──




晃一は今までの闇からやっと抜け出せた。



もう自分自身に気持ちは偽らない

それでも隠していかなきゃならないから…

二人の愛は回りに祝福されないものだから――――



絶対に知られてはいけない

真美を守る為に隠し通さなくてはいけないこの想い‥


それでもいいと思える程にこの愛の果実は

──甘美で罪な


蜜の味だから──




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