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12cm~越えられない距離~

第3章 ヘンなヒト?~晶side

月曜日。

学校へ向かう途中、待ち合わせ場所で真央を待つ。

真央は同じバスケ部で同じ年で…でも残念ながら一度も同じクラスになったことがない。

だから、って訳じゃないけど。

話が尽きないし、一番何でも話せる友達だ。

「アキ、お待たせ~」

「真央、おはよう」

黒髪のポニーテールを揺らして真央が走ってくる。

猫みたいに丸い目がめちゃ可愛い。

「ごめんごめん。髪やるのに手間取っちゃった」

「大丈夫だよ。まだ余裕だよ」

歩き出しながら、肩から提げたバックを持ち直す。

振動でカチャンとキーホルダーが音をたてた。

「あれ?かわいぃ~!!」

「あ、うん。昨日買ったんだ」

昨日、中谷くんの所で買った黒ウサギのキーホルダーが揺れてる。

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