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僕はもう君を抱けない

第6章 愛って何ですか?

「まぁちょっとな。」

コーヒーを啜りながら事情を話した。

話終えた途端、美憂はなにも言わずただ俺を抱きしめてくれた。

「…大丈夫だよ?私がいるよ?そばに、秦のそばには私がいるから…。1人じゃないよ。」

そう言いながら背中を優しくさすってくれた。

泣きたくないのに涙腺が緩んだ

華緒梨のことを信じていたから嘘を付かれた時は

裏切られたって思った

親父が家を出た時と同じ感覚に襲われた

…俺の最後の家族が、もういなくなる

嘘を付く家族…それが俺に孤独感を感じさせた。

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