
溺れる愛
第30章 番外編─おてんば子供に囲まれて─
それはある晴れた日の庭での出来事。
ニューヨークの豪邸に住む私達
森山一家は
3歳の子供が二人います。
何故二人かというと…
なんと、世界でも数例しか報告のない程珍しい
一卵性の双子の兄妹だったのです。
産婦人科の先生方もとっても驚いていて
私達夫婦は、なんとなくだけど
特別な何かを感じて
嬉しく思ったのもいい思い出です。
だけど初めての子育てに、
いきなり二人となると
混乱と不安が入り混じっていました。
けれど、愛する主人が頼りになるシッターさんを探してくれたり
年に一度だけ来てくれる母のお陰で
この頃は子育ても楽しくなってきていて
毎日を幸せに過ごしています。
子供が出来たと同時に、会社は辞めました。
本当は続けたかったのだけれど
まさかの双子ちゃん…。
でもいつかは社会復帰がしたいな。
そんな事を考えながら庭先で遊ぶ小さな可愛い天使を
私は微笑ましく眺めていました。
