テキストサイズ

忘れた頃に…

第3章 聞こえない…



中学校に入学し、少しずつ友達も出来てきた頃、かなちゃんに言われた。

”ともちゃんって何様?時々、私の事無視するよね”

女子のボスになりつつあった彼女の一言で、私はクラスの大半の女子からハブられる様になった。


「違うの!無視してるんじゃないの!!私、右の耳があまり聞こえないの。」


本当の事が言えなかった。

言えば良かったのか?

言ったら、何か変わったのか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ