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忘れた頃に…

第31章 酔っぱらい



「なんてね!」

と、おどけてみせるべきなのかも…とは思ったが、結局何も言えないまま並んで歩く。

何も言わないまま、細い路地へ入る彼について行く。


ぐいっ!


腕を引っ張られ、気付いたときには彼の腕の中にいた。

あまりにも急な事で、抵抗すら出来なかった。

そもそも、抵抗する気があったのかどうか…




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