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「瑠璃…愛している…………が、
この言葉を口にするのは今宵限りだ…」


「え…？」


「私はこの城を出ることはしない…
天下の泰平を守る将軍の教育係という
役目を降りることは無い。
私の生きる場所も死ぬ場所も
ここだけなのだ。
そして貴女にはここにいていただく
訳にはいかない…」


「ま、待ってください…！でも…
ならどうして…？」


「こうして貴女を
抱いてしまったのは私の弱さだ…
ひと時の、夢を…」


再び揺れる二人を繋ぐ部分が甘く疼く…


「ひと時の夢…」


ぽろぽろと零れ出る涙を
春日局は優しく吸った。