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新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界

第2章 火影

「はぁ〜…」


葵の間に戻った私は
ため息ばかりついていた。
上様のフリを続けること。
いずれはお世継ぎを産むこと。
それだけでも衝撃的だったけどさらに…

その時部屋の隅からコトリと音がした。


「…火影?」


暗がりから現れたのは、
私が影武者になってからずっと護衛を
務めてくれている火影だった。


「瑠璃様…大丈夫?」


「…火影も聞いたんだよね?」


「うん…家光様、あんなにお元気そう
だったのにびっくりしたよ…」


「あ、そうか…火影は私よりもずっと
長く家光様に仕えているんだから…
辛かったね。」


「まあね…。
でも瑠璃様は…そのことだけで
ため息ついてた訳じゃないみたいだね?
俺がいない間に何かあった?」

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