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新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界

第2章 火影

「瑠璃様、俺のこと…好き?」


「え?…うん。好きだよ。
火影がいなかったら
私ここまで来れなかった。」


にっこり笑って答えると、
火影はちょっと悲しそうに笑った。


「ありがとう…俺は、俺も…
瑠璃様が好きだよ。
だけど俺は一人の男として好きだ。
愛してるんだ…」


瑠璃は真っ赤になった。


「でも春日局様の決定は絶対だと思う。
瑠璃様も分かっている通り拒んだり
したら一体どうなるか…
だから俺も力づくで止めたりできない」


「うん…私も運命だと思って
受け入れなきゃって…
それに影武者も大切なお役目だし。
頑張って全うして、
そうしたらもしかしたらいつか大奥で
大切な人を見つけて幸せに…」


あっ、と瑠璃は両手で口を塞いだ。
火影がたった今
想いを伝えてくれたのに…


「ふふっ、いいよ瑠璃様。
俺は大奥には入れない人間だし、
瑠璃様が誰とどうなっても
気持ちは変わらないよ。
だから気にしないで。ただ…」


「?」


「今夜だけ
瑠璃様を俺にくれないかな…」

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