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キチガイ日記(^∀^)

第9章 3月21日




りっくんはね、
産まれる前にダウン症っていう障害だって医者の人に説明されて。

お母さんのお腹の中で小さいながらも必死に生きてて。

僕も年が中学生だったから自分の身内に障害のある人が出来るんだなって思ったら凄く不安になったりしたのね。

りっくんが生まれる前とかは障害を持ってる人とは全く関わりなくて全然住む世界が違うなって偏見っていうか差別してたのね。


でもその子が出来たって知って
お父さんとかに
「お前達は自分の兄弟にこういう子が出来て恥ずかしいか?嫌か?」
って言われて凄く自分が恥ずかしくなったのね。


りっくん生まれてすぐに肺炎になって入院しちゃって全然会えなかったんだよね。
それからも結構入退院を繰り返してて
泣き声も他の赤ちゃんより全然小さくて夜とか気付けないくらい小さいんだよね。

入院してた時は毎日毎日お見舞い行ってたんだけど
インフルエンザが流行り始めて年齢制限が出てきちゃって病院まで行ってもりっくんの顔は見れないことが多くてね。



ある日の夜に
家族全員で会議みたいなのをひらいたの。
それが
「人工呼吸器をつけるか、つけないか」
りっくんの肺炎が結構酷くてしかも生まれてすぐだったから自分で呼吸するって事が難しくなって医者の先生に言われたらしくて。

始めて人工呼吸器って聞いて。
もうこれから喋れなくなるって事と
一生外せないって事で
大反対した記憶があるかな。




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