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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第3章 初夜。

 でも、自分には勇気がなかった。高一で中退、ホストを五年続けて今もレンタル彼氏なんてやっている自分を美奈恵が受け容れてくれるだろうか? それは何も単なる今のような友達というわけではない、将来のことも真剣に考えながらの交際、つまり恋人としてのことだった。
 もし、拒絶されたら、二度と美奈恵には逢えなくなる。それが怖くて臆病者の自分は今までどおり、彼女に対しては〝友達〟のスタンスでいるしかなかった。

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