テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

―なんて酷い顔。
 泣いたせいで眼は紅く充血し、腫れている。それに、はっきりとは憶えてないけれど、何か酔っぱらって剛史にさんざんなことを言いたい放題言ったような―気もする。
「ああ、これでもう剛史と顔を合わせられない」
 呟いた背後で、いきなり声が降ってきた。
「大丈夫。こんな酔っぱらうと質の悪くなる女、俺以外の男は誰も貰っちゃくれないから、諦めて俺の女になるしか生きる道はないってことだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ