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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

「私ね、今でも誕生日に貰ったプレゼントのオルゴール、大切にしてるのよ」
「あのときの? へえ、まだちゃんと動くのか?」
 それは剛史も愕きだったらしい。眼を丸くしている。
「随分と物持ちが良いんだな、美奈は」
「だって、私にとっては特別な宝物だったんだもの」
「そっか」
 何故かとても嬉しそうな剛史を訝りつつも、美奈恵は続けた。

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