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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 例えていえば、もう殆ど一杯になった水瓶にあと一滴の水が加われば、瓶の水は満杯になって溢れ出す―そういう感覚だ。その一滴の水が何を意味するのかは美奈恵にも判らない。
 が、剛史との関係が変わってしまえば、その変化そのものが一滴の水になりかねない。溢れ出した水は一体、どこに向かうのだろう。変わってしまった二人はどうすれば良いのだろうか。きっと互いに顔を合わせることすら気まずくなってしまうに違いない。

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