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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 だが、これも一つ、けして割り切れない疑問が残った。
 何故、剛史は私にキスなんかしたのだろう? その問いは絶対に剛史に訊ねられるものではない。口に出せないだけに、謎は生温いコーヒーに最後まで溶け残った砂糖の塊のように美奈恵の心の中にわだかまった。 

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